スクラッグス・キュー

メリーランド州ボルチモアのキューメーカー、ティム・スクラッグスのキューです。

多少なりともスクラッグス・キューをご存知の方は、「えっ、これがスクラッグス?」と思われたかもしれません。実際、スタッフ野田も最初にこのキューを見た時にはポール・モッティかと思いました。

スクラッグスは伝統的なデザインとともに現代的なデザインも取り入れており、その気になればこのようなデザインのキューも作れるのです。

ティム・スクラッグスは「東海岸にこの人あり」と言われた名キューメーカーでしたが、残念ながら2015年に亡くなってしまいました。

スタッフ野田もスクラッグスのキューが好きで、是非一度直接会って話をしてみたいキューメーカーの一人だったのですが、その機会は永遠に失われてしまいました。

フォアアームです。

バーズアイメイプルにローズウッドの4剣、4枚ベニヤで、ハギの中にはアロウヘッドと呼ばれる矢尻形のインレイが入っています。

ジョイントカラーの下にはステッチのリングワークが入っています。

どれも伝統的デザインを踏襲したものです。

バットスリーブです。

フォアアームとはうってかわって、多数のダイヤとアロウヘッドのインレイで構成された現代的なデザインです。

バットキャップはなく、バットスリーブと一体構造となっています。

スクラッグスはTとSを組み合わせたロゴマークがバットキャップに入っていることで有名ですが、バットキャップがないこのキューにはロゴマークがありません。

 

ロゴマークの代わりにフォアアームに手書きのサインが入っています。

このようなパターンは珍しいですね。

4枚の美しいベニヤの様子がよく分かります。

ジョイントも伝統的な14山パイロテッドです。

ジョイントキャップにTとSのロゴが入っているのが分かります。

これは特注なのでしょうか?

このキューにはウイットン製の特注ケースが付いています。

ジョー・ウイットンのサインがケースに書かれています。

ケースの蓋の部分にTSのロゴがあしらわれたプレートが付いています。

ウイットンはジナキューに標準で付属するケースを作っていることがよく知られていますが、このような他のキューメーカー用のものも特注で製作が可能です。

 

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