こんにちは、スタッフ野田です。
2014年最初の羅立文(ローリーウェン)プロによる14-1解説動画です。
例によって1球ずつ次に何をしたいかを説明しながら撞いてもらっています。

今回から数回にわたってラックから遠いヘッド側からブレイクする配置をご紹介します。
ヘッド側からのブレイクは手球をラックに当てるのが難しく、ポジションミスや相手からの
もらい球が悪いなどが原因で仕方なく行なうという場合がほとんどです。
それでは早速動画をご覧いただきましょう。

今回のブレイクの配置です。
ブレイクボールとなる①はヘッドクッションの1ポイントの位置でフローズンしており、手球はヘッドライン上で長クッションから1ポイント離れた位置にあります。

手球に右ヒネリを入れて赤のラインで示した短長の2クッションでラックを狙います。
ポイントは手球を①に当てる際に必ずヒッカケ(前クッション)ではなく直接当てることです。
ヒッカケになるとヒネリを入れても手球が長クッションに入る位置が図の青線のようにフット側にズレてしまいます。ただ、運が良ければフットクッションに3クッション目が入った後に下からラックを割ることができる可能性があります。
逆に①に直接当ててもヒネリが強すぎると今度は黄色線のようにラックの手前に行ってしまうので、ヒネリ具合の調整も必要になってきます。
いずれにしても微妙な調整が必要なショットになるので、このようなブレイクの配置はなるべく避けるべきです。
なお、ヘッドクッションから直接ラックに当てたり、引きをかけて画面左側の長クッションを使って2もしくは3クッションでブレイクすることも可能ですが、難易度は大きく上がります。

ブレイク後の配置です。
このブレイクではコントロールが重視されるのでラックを強く割ることは難しいのですが、ラッキーな球アクションで⑧が狙える配置になりました。
④も狙えますが、かなり薄くて入れることが難しいので、⑧から④に出しにいきます。
もし⑧がなければ④を入れにいったでしょう。

⑧を入れてうまく④を右フリに出してセカンダリーブレイクが可能となりました。
④へのフリに失敗したら⑨でブレイクをするしかないのですが、この⑨の位置では効果的なブレイクができるポジション範囲が非常に狭く、④でブレイクできなければランアウトの可能性は非常に低くなるという配置でした。
ただ、このブレイクでは有効な保険球がないので、なるべく強めに割ることと、手球がフットクッション側に落ちていかないことを心がけます。手球に押しをかけるとラックに当たった後にフット側に向かってしまいそうなので、羅プロは引きをかけて④を入れます。

④でブレイクしたところです。
ちょっとこの写真からは分かりづらいのですが、⑮が邪魔して③も⑩も見えません。
はっきり言って大ピンチです。
ここで羅プロはカーブショットで⑩をサイドに狙います。
⑩はわずかに⑮にカブっているだけなので、少しだけキューを立てて右を撞きます。

うまく⑩をポケットすることに成功しました。
今回はカーブショットで⑩を狙いましたが、⑮がもっとカブっていたらジャンプショットで⑩を狙ったでしょう。
この解説では取り切りが前提なので攻めましたが、実戦ではセーフティプレーになったかもしれません。
次は⑨を入れて、手球を2クッションで回してテーブル中央に戻して⑭か⑮で次のブレイクを試みます。

⑨を入れて手球をテーブル中央にポジションしました。。
③⑭⑮のどれでも入れられますが、ラックをブレイクできる⑮を狙います。
この時、手球がフットレール側に落ちると次に狙える的球がなくなる危険が増すので、
手球に引きをかけてテーブル中央側に戻し、次にラックから散った的球を狙えるようにします。
手球がフット側に落ちなければ、悪くても③が狙える、つまり保険があるということも引きをかける要因となっています。

⑮でブレイクしたところです。
②と⑭が狙えますが、②から⑪を経て3個のクラスターを散らすことができそうです。
そしてあまり強く撞かずに、手球がフットスポット付近に残るようにします。
これはブレイク後になるべく多くの的球が狙えるようにするためです。

②でうまくクラスターを散らすことに成功しました。
的球がバラバラになったので、ここからは取り切る順番を考えていきます。
ブレイクボールは⑭が最有力候補です。
それは、
・ラックをブレイクしやすい位置にある。
・近くにコースを邪魔している的球がない。
・取り切る過程で⑭が動いてしまう可能性が低い。
・良いキーボールがある。(③・⑬・⑦から⑭へのブレイクポジションが取りやすい)
などの理由によります。
その他に⑥や⑦でもブレイクは可能ですので、ポジションに失敗した時に備えて考えに
入れておくと万全です。
羅プロは⑬から取り切りを始めます。

ストップショットで⑬を入れて、次は⑫、さらに⑪を入れていきます。
要するにフットレールに近い球を全部片づけていくわけですが、このように一定のエリアの的球を
全部片づけてから次のエリアに移動するというのは取り切るための最もポピュラーな方法の1つです。

羅プロは⑪から押しの2クッションで⑤にポジションしようとしました。
これは⑥をかわさなければならないためにコースが制限されており、手球の動きを正確にコントロールすることが要求されるショットです。
そのため羅プロもこのショットは慎重に行っていることが分かります。
引きで⑤の右側にポジションしたり、手球を短クッションから垂直に反射させてフットスポット近辺へのポジションを目指し、次に⑤や⑥を狙うという人もいるかもしれませんね。
こういった選択はプレーヤーがどんなショットを得意とするかによって違ってきます。
クッション際の的球を強く撞くとポケットに蹴られる危険が増すので、羅プロはできるだけ的球を優しくポケットするために押し球を選んだということも考えられます。
また、少しぐらいなら手球が⑥に触っても⑤は狙えるという読みもあったのかもしれません。

押しが強すぎて⑤は狙えなくなりました。
ここからブレイクボール⑭につなげるために、どのようにするのが最善でしょうか?
次に狙えるのは③・⑥・⑦のどれかで、一応どれからでも取り切りは可能ですが、できるだけ
失敗する可能性の少ない方法を選びたいところです。
例えば⑦を遠い右奥コーナーに取り、次に⑥を取り、⑤を左フリにしてワンクッションでキーボール③に出すという方法があります。
この方法の利点は③からブレイクボール⑭へのポジションができる範囲がかなり大きいことです。③を左上コーナーに取るのですが、この時まっすぐか左フリにさえしておけばブレイクポジションの確保は万全です。一方で難点は⑦が⑤の球越しショットになることです。手球と⑤は非常に近接しているというわけではなく、配置はまっすぐに近いので、この程度の球越しショットなら自信があるという人にはオススメの方法です。
さて羅プロは配置を慎重に検討して、⑥から取り切ることに決めました。

⑥から③をサイドに狙うポジションを取ったところです。③はサイドに対してほぼ真っすぐです。
残りの的球が4個しかないこのようなラック終盤でのポジションミスはリカバリーが難しく、致命傷になることも多いので、一層の慎重さが求められます。
③でストップショットをすると⑦もほぼ真っすぐになりキーボールの⑤が薄くなりすぎるので、羅プロは⑦に少し右フリがつく位置を確認して③を少し引きでポケットします。
何でもないようなショットですが、⑦へのフリ加減が取り切りできるかどうかの可能性に大きな影響を与える重要なショットです。

⑦は右フリの配置になりました。
羅プロが言っているとおりフリの付け方は問題ないですが、それでもなお⑤に対して良いポジションを取るためには微妙な加減が必要です。
⑦から手球を短クッションに入れて⑤に左フリがつくようにします。
20~30度くらいの左フリが付けば長クッションから1クッションでブレイクポジションがとれるでしょう。

ワンクッションで⑤にポジションしましたが、力加減が強すぎてかなり厚くなりました。
実は楽に⑭へ出せる⑤へのポジション範囲は案外狭く、⑦からこの範囲内に手球を入れるには絶妙なコントロールが必要でした。
むしろ⑦から少し逆ヒネリをかけて⑤を右フリにして強めに撞き、フットクッションから左の長クッションへ入れる2クッションのコースの方が良かったかもしれません。
少し左フリがあるので1クッションでもダイレクトドローでもポジションはできるのですが、どちらも加減が難しいショットです。羅プロはダイレクトドローで引き加減勝負をすることにしました。

引き加減が上手くいってブレイクポジションが取れました。
しかし実際にやってみると分かりますが、このような加減はかなり難しいです。
弱ければ逆フリになったり厚すぎてブレイクで強く割ることが困難になりますし、逆に強すぎれば薄すぎてブレイクボールの入れが怪しくなってきます。つまり力加減の許容範囲がかなり狭く、これは手球を止める位置とブレイクボール間の距離が近いことと、手球のコースがポジションの有効範囲の狭いところを横切ることが原因です。
もっと大きく引いて左の長クッションに入れてポジションすれば許容範囲は大きくなりますが、そうすると手球がサイドポケットに落ちたりポケットの角に当たってあらぬ方向にいってしまう危険があり、それを回避できても手球がクッション際で止まって撞きづらくなったり、力加減が強すぎて手球が遠くなってしまうかもしれません。羅プロはそういったリスクを天秤にかけた結果、ノークッションでポジションしたようです。
プレー後に「難しかった」と羅プロは言っており、手球のコントロールに最後まで悩んでいたことが伺い知れますが、それでもちゃんと次のラックのブレイクにつなげることができるところはさすがだと思います。

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