こんにちは、スタッフ野田です。

羅立文(ローリーウェン)プロによる14-1解説動画その15です。
例によって、1球ずつ次に何をしたいかを説明しながら撞いてもらっています。

それでは早速動画をご覧いただきましょう。

今回も前回同様、長クッション近くにあるブレイクボールからラック側面をワンクッションでブレイクするパターンです。
今回はブレイクボールがフット側から2ポイントの位置にあります。
クッション際の的球は強く撞くことが難しくラックから離れた位置にあるうえに、少しのヒネリでも手球がクッションから反射する角度に影響するためラック内の望む位置に正確に手球を当てることが難しいのです。

ブレイクボールはフットレールから2ポイントの位置にあり、中心撞きではラックに当たらない可能性があるので手球に少し逆ヒネリをかけてラックの頭にある10番を狙います。

ブレイク直後の配置です。
逆ヒネリが強すぎて狙った10番の下にあった4番に当たりました。
逆ヒネリの代わりに押しをかけてラックに当てればいいのではないかと思われる方がいらっしゃるかも知れません。
そう思われる方は一度実際にこの配置を逆ヒネリなしの押し球で撞いてみてください。案外ラックに当たらないことがお分かりいただけると思います。
これは手球が的球から順ヒネリを貰ってしまうためにクッションから手前に跳ね返ってきてしまうためです。
そして強くショットするために、押しをかけてもその効果が現れる前に手球はラックの前を通り過ぎてしまいます。つまり手球はラックを避けるような弓形のカーブを描いてしまうのです。
そしてたとえラックに当たっても、クッションから跳ね返って来る力が手球の押しの回転で相殺されてパワーがなくなってしまうのです。押しではなく逆ヒネリを使う理由はここにあります。
さて、狙った10番には当たらず手球はラックに埋もれかけていますが、4番をサイドに狙うことができます。
さらにクラスターを割るための格好な的球が10番、8番など幾つかありますので、それらを使ったセカンダリーブレイクを目指します。

4番をサイドに入れたところです。
次に12番を入れて8番が右フリになるようにして、セカンダリーブレイクを行ないたかったのですが、12番へのフリが大きすぎたので、一旦15番へポジションして、それから8番へポジションする予定です。
15番は8番でブレイクを行なう際の保険球となるので、できれば12番から直接8番へポジションしたかったのです。
スローショットすればそれは可能なのですが、手球が8番に近づくほど適切な左フリを保つことが難しくなり、しかも逆ヒネリを入れながらのスローショットをこの距離で行なうと手球の走りが不安定になり、12番を外してしまう可能性も高まります。
こういった危険性と保険球を失うデメリットを天秤にかけてどうするかを判断しています。

15番から8番へポジションしたのですが、思ったより厚くなってしまい、一気に中央にある6個のクラスターを散らすことができなくなりました。羅プロにしては珍しいミスです。
そのためここではクラスターから1~2個の的球を離すだけにして、手球のポジション重視のショットに切り替えます。
手球は8番から14番に当ててから手前に引き戻して、周囲に散っている的球を狙うという想定です。

8番を入れて手球をテーブル中央右よりにポジションしたところです。
この時点で狙える的球は7番のみですが、7番から10番、そして14番でブレイクに繋げることができます。

7→10番と入れて14番にポジションしたところです。この時に14番を必ず右フリにすることが重要です。
この位置から14番を入れて、手球を13番にぶつけます。
13・9番が左コーナーへのコンビの形になっているのでダブルインすることを考え、手球はストップさせて
次に11番を左サイドに取るポジションにします。

読みどおり14・9番がダブルインしました。次は11番を左サイドです。
この時点で羅プロは6番をブレイクボールと想定しました。サイド穴前で外す心配がないので、思い切りブレイクが出来るブレイクボールです。しかしラックから遠いのでコントロールが難しくなる危険性を孕んでいます。
そのため羅プロは最後に手球をラック範囲内に残すことを考えました。最後に手球がラック範囲内に残った場合はキッチン内(ヘッド側2ポイント内)の好きなところに手球を置けるというルールを利用するわけです。

11番を入れたところです。
羅プロはラック内にある13番をコーナーに真っ直ぐに取るためのキーボールとして3番がある為に最後に手球をラック範囲内に残すことを考えましたが、11番からのポジションに失敗してそれが難しくなってしまいました。
それでも6番をブレイクボールにするなら、例えば13番(右コーナー)→5番(右コーナー)→3番(左コーナー)→2or3クッションで手球をヘッド側にもっていきブレイクポジション・・・といった方法があります。
羅プロはブレイクボールを5番に変更して、3→6→13番の順で取り切りをしていきます。
これは3→6番を厚く出すことが簡単(6番が穴前なので、厚く取れる範囲が広い)で、6番が厚くなれば13番も厚く取れ、キーボールとなる13番が厚くなればブレイクボール5番へのポジションが簡単・・・という考えからです。

3番を入れて6番にポジションしたところです。
この後、羅プロは6番をサイドに入れて、手球を長クッションに入れて逆ヒネリ(右ヒネリ)で13番に厚くなるようにしています。
厚くなった13番からは苦もなくブレイクポジションを取ることができます。

次のラックのブレイクは、5番から少し順ヒネリで強く引いてラック底面の左側を崩し、手球を長クッションからテーブル中央へもっていくことができます。

14-1の名手として有名な羅プロのお店「POOL LABO」では、ビリヤード用品の販売も行なっています。
ぜひご来店ください。

POOL LABO(プールラボ)の情報はこちら 

あなたのキューをMy Favorite Cueに掲載しませんか?

「My Favorite Cues」ページでは、皆様のお気に入りキューを紹介するページです。

自慢のマイキューをこちらのページに掲載ご希望の方は、キューショップジャパンLINEで直接写真を添付送信ください。キューショップLINEはこちら
必要な写真は以下の4点となっております。

①全体 ②フォアアーム ③バットスリーブ ④ジョイント

※写真角度などは紹介されているキューをご参照ください。
※お客様のこだわりや自慢のエピソードなどもございましたら、是非メッセージご記入をお願い致します。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事