GINACUE

今回は特別ゲストです。
ジナキューですが、ただのジナキューではありません。
「シルバーキュー」と呼ばれる、1966年に製作された特別製のジナキューです。
カスタムキューが好きな方ならその名を聞いたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
しかしこのキューは製作されてから一度も人手に渡ったことのない門外不出のキューなので、実物を目にしたことのある人は少ないと思います。
一度も人手に渡っていないということは、現在も製作者であるアーニー・ギュテレス氏の手元にあるというわけです。
掲載した写真はスタッフ野田が彼に依頼して、ここで紹介するために送ってもらったものです。
ご覧のとおり、このキューのために作られた専用キューケースに収められています。

フォアアームです。
メイプルのバットにその名の通り豪華絢爛なシルバーのハギとリングワークが光ります。
半世紀以上も前にこんな複雑なデザインのキューを作れることが驚きです。
ジナキューはCNC(コンピューター制御の旋盤)を駆使したキューメーカーの先駆けというイメージがありますが1966年当時にそんなものがあるはずもなく、気の遠くなるような精密で細かい作業が必要だったことは間違いありません。

バットスリーブです。

フォアアームに入れられたハギとのマッチングデザインになっています。

大きなアバロニ(アワビ貝)の楕円形のインレイが目を引きます。

アバロニの中身はアーニーの夕食のおかずになったそうです。

ほとんどシルバーの塊といった様相を呈していますが、シルバー(もちろん本物の銀です)をこんなに使ったら相当重いキューになることは想像に難くありません。
私はこのキューを何回か手にしたことがありますが、20オンスをはるかに超える重いキューであることは間違いありません。
まるで鉄の棒を持っているかのような感じだったことを覚えています。

 

この写真は1997年のスーパービリヤードエキスポでアーニーのブースを訪れた際に撮影したものです。

私が手にしているのがこのシルバーキューです。もう20年以上前ですね。

この時に販売用として展示していたジナキューはエキスポがオープンしてして30分で全部売り切れてしまい、ブースに残っていたのは非売品として展示されていたこのキューだけでした。

キューケースです。
マッチングデザインのメイプルとシルバーで構成されたデザインの特別製ケースです。
ブランド名の「GINACUE」、製作された1966年12月の日付、そして製作者アーニーの名前が刻まれています。

ちなみに、通常ジナキューには1B2Sのジナキューロゴ入りウイットンケースが付属しています。
冒頭で述べたように、アーニーはこのキューを誰にも譲らずに現在まで所有し続けています。
家1件と交換したいという申し出さえ断ったという逸話も残っています。
もし売りに出されたらどんな価格になるのか、想像もつきません。

 

ジナキューご用達の高級本革ウイットンケース、当店にもいろいろあります。

ただしジナキューのロゴは入っていませんので、あしからず。

 

 

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「My Favorite Cues」ページでは、皆様のお気に入りキューを紹介するページです。

自慢のマイキューをこちらのページに掲載ご希望の方は、キューショップジャパンLINEで直接写真を添付送信ください。キューショップLINEはこちら
必要な写真は以下の4点となっております。

①全体 ②フォアアーム ③バットスリーブ ④ジョイント

※写真角度などは紹介されているキューをご参照ください。
※お客様のこだわりや自慢のエピソードなどもございましたら、是非メッセージご記入をお願い致します。

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