GEORGE BALABUSHKA

1960年代後半のオリジナル・バラブシュカキューです。
スタッフ野田がアメリカの知人の所有するキューを許可をもらって掲載しました。
バラブシュカといえば超高級カスタムキューの代名詞のような存在ですね。
ロシアからの移民だったジョージ・バラブシュカは木工玩具の製作を生業としており、これが彼がキュー製作を始める基礎になりました。
ビリヤードを趣味にしていた彼は、ある日旋盤の事故で左手の人差し指を失ってしまいます。ブリッジが作れなくなってしまったわけですが、彼は自分で義指を作ってその問題を克服し、しかも周囲の人たちは誰も作り物の指であることに気づかなかったという、彼の技量を示す逸話が残っています。

フォアアームです。
メイプルのフォアアームに黒檀4剣の王道デザインです。
なお、バラブシュカは自分でハギを作ることはせず、ブランズウイック、バートン・スペイン、そしてガス・ザンボッティなどからブランク(半完成のフォアアーム)を買い付けてキューを作っていました。

このキューにはバートン・スペインのブランクが使用されています。

フォアアームのアップです。
ハギの中にはマザーオブパールのノッチドダイヤとドットのインレイが入っています。

フォアアームとグリップの間には特徴的な「ブシュカリング」と呼ばれるリングワークが入っています。

2枚のニッケルシルバーと黒いファイバーのリングに挟まれた白いリネン樹脂の中に黒白黒のベニヤが8か所入れられています。

 

バットスリーブです。

黒檀にGLITTER BANDと呼ばれる大変珍しいリング状の装飾が施されています。
これは薄い金箔(真鍮?)をインレイすることで作られています。
マザーオブパールのノッチドダイヤがベニヤとダイヤインレイとともに配されています。
バットキャップはデルリンです。

ジョイントはステンレスの5/16-14のパイロテッドで、ジョイントカラーの下にニッケルシルバーのリングがあります。
なお、このキューはバラブシュカの技術を受け継いでいると言われるピート・タスカレラによりリフィニッシュされています。
キュー全体の重さは20.5オンスあり、これは当時の標準的な重さの範囲内でした。

シャフトがたくさんありますが、オリジナルのバラブシュカ製の他に、ガス・ザンボッティ製、タスカレラ製のシャフトも含まれています。

 

 

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必要な写真は以下の4点となっております。

①全体 ②フォアアーム ③バットスリーブ ④ジョイント

※写真角度などは紹介されているキューをご参照ください。
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