こんにちは、スタッフ野田です。

羅立文(ローリーウェン)プロによる14-1解説動画その16です。
例によって、1球ずつ次に何をしたいかを説明しながら撞いてもらっています。

それでは早速動画をご覧いただきましょう。
今回は長クッション近くにあるブレイクボールからラック側面をワンクッションでブレイクするパターンその3です。

ブレイクボールはフットレールから2.5ポイントの位置にあるので、手球に逆ヒネリをかけてラックの頭にある⑧を狙います。

ブレイク直後の配置です。
狙い通りラックは程よく崩れ、手球はテーブル中央に戻りました。
理想的なブレイクといえるでしょう。
逆ヒネリが強すぎてラックの側面中央に当たると、手球がラックに張り付いたり、ラック内に埋もれたりする可能性が強まり、最悪の場合はコーナーにスクラッチすることがあります。
この配置では、次のショットとして⑪か⑫・⑤のコンビを狙うことができます。
⑪は右フリなのでクラスターをブレイクしにいくことが出来ます。しかし厚い配置なのであまりよく散らず、手球がクラスター内に捕まる恐れもあるので、羅プロは⑤を単独でカットできる隙間があることを確認して、
⑪の次に⑤を薄く取る1クッションのセカンダリーブレイクを考えました。

⑪を入れたところです。
次に⑤を入れて1クッションでセカンダリーブレイクを行ないます。
手球は⑤から②と⑦の間を狙い、出来れば②に当てて、その後③に当たって止まることを想定しています。
そうすれば次に⑦、⑨、⑬、⑭のどれかが狙えるでしょう。

手球は狙い通りに⑤から②→③と当たって止まりました。
実際に試していただければわかりますが、⑤からワンクッションで2ポイント近く離れている的球に正確に当てることは想像以上に難しく、こんなコントロールをやり直しのきかない実戦中に一発で成功させるところはさすが羅プロといえるでしょう。
地味なショットですが、こういったことを正確に予期・実現できるかどうかが14-1上達の大きなカギだとスタッフ野田は思っています。
次は⑦→⑫と取っていきます。

⑦→⑫と入れて手球をフット側左にもってきたところです。
⑫から1クッションでクラスターをブレイクすることもできたのですが、羅プロはそうしませんでした。
その理由は手球の停止位置が予測できず、クラスター内に埋もれる可能性もあるためです。
⑫以外にクラスターをブレイクできそうな的球がないならブレイクしにいきますが、この配置ではクラスター中央にある⑩が右コーナーに通っており、これを使ってブレイクするのが理想だという考えです。
このあたりはプレーヤーによって考えが違う方もいらっしゃることと思います。
この後は⑭→⑨と取って、⑨から⑩へのポジションを目指します。

⑨から⑩へポジションしたところです。少し強すぎましたが、ぎりぎり大丈夫です。
もし⑮にカブったら⑥を狙うことになったでしょう。
おそらく当初の予定は、⑩を左フリにして、手球をゆっくり撞いて⑩→⑧→⑮と当ててテーブル中央付近に手球を停めるというものだったと思います。
そうすれば次に④を使ってクラスターをすべて散らすことができるでしょう。
今回は⑩が右フリになったので、手球を⑩から④に当てて止め、次に③か⑥を狙えるようにします。
また、⑨の次に⑮を右サイドに取ってクラスターをブレイクするという方法もあります。⑨をゆっくり入れて⑮を右フリにポジションします。
羅プロに聞いたところ、ちゃんとポジションできればそれが最高の方法ではないかとのことでした。
ただ、この位置から⑮をサイドに入れることは簡単ではないので、ちゃんと厚めの右フリに出来ることが条件だそうです。
なお、この時点では良いブレイクボールがないので、クラスターを散らす際にブレイクボールを作ることも考えに入れておかなければなりません。

⑩を入れたあと、手球は想定どおり④に当たって止まりました。
適度な左フリになった⑥を入れて⑧・②を動かします。
力加減はゆっくりで、②がブレイクボールになるように心がけます。
次のショットは④か⑮となるでしょう。

⑥を入れて②がブレイクボールとしてよい位置に止まりました。
クラスターも解消されて、問題はなくなりました。
しかも⑧がキーボールとして理想的な位置にあります。
⑧を最寄の右サイドポケットに厚く取れる位置にポジションすればOKです。
②・⑧を残すとなると、残りの③・④・⑬・⑮をどう取るかということになります。
今すぐ狙えるのは④か⑮なので、④→③→⑬→⑮→⑧ もしくは ⑮→④→⑬→③→⑧ などといった順番になるでしょう。
これはプレーヤーの好みで良いと思います。

羅プロは⑮から取り切りを始めました。⑮を左サイドに入れて、次の4番を狙うところです。
⑮→④→③→⑬→⑧ もしくは ⑮→④→⑬→③→⑧ です。
写真は⑮を入れて、次に④を狙うところです。
④の次は③ですが、④へのポジションによっては次に⑬を狙うこともありえます。
③・⑬どちらが後になるにしても、右コーナーに厚めに狙う配置が取れれば、キーボールの⑧を右サイドに厚く狙うことが簡単になります。

④→③と入れたところです。
⑬に真っ直ぐになればほぼストップショットで済むのですが、少し右にフったため、1クッションで⑧にポジションします。
⑧は厚めにさえなれば、真っ直ぐならストップ、少し左フリならスローショット、少し右フリなら右の長クッションへ1クッションさせてブレイクボール②へポジションできます。

最後のキーボール⑧へは真っ直ぐにポジションできました。
ストップショットでラックへの角度は問題ないのですが、そうするとブレイクショットを撞く際に手球が遠くなることが懸念されます。
⑧はテーブル中央より1ポイントほどフット側にあり、身長の低い人などはキューが届かなくなるかもしれません。
ブレイクショットはできるだけ強く撞きたいのですが、ブレイクボールを外すと相手に大きなチャンスを与えることになるので、無理のない姿勢でショットができるようなポジションを取ることも大切です。

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