こんにちは、スタッフ野田です。
「不可能を可能にするショット」の第10弾をお届けします。
お題は下のような配置です。
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ゲームはナインボールで、貴方にこの配置が回ってきました。
クッション沿いに①②⑨が並んでいます。
他の的球の配置はトラブルだらけで到底取り切れそうにないので、今すぐに⑨を落としたいところです。
拡大配置図と実際の配置です
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⑨は穴前ですが少しクッションに引っかかっているので手前側に当てなければ落とせません。
①と⑨の間がもう少し空いていればキャノンショット、①と②の間がもう少し空いていればコンビで⑨が狙えるのですが、この配置では手球を必要な厚みに当てる隙間がないためどちらの方法も使えません。
どうしたらよいでしょうか。
実はクッション際ならではの方法があります。
スリークッションなどのキャロムゲームをされる方はお気づきになったかもしれません。
スリークッションにこんな取り方があります。
押し抜きダブルクッションと呼ばれる取り方です。
赤球の左に厚く当ててクッションから反射した手球をフォロー回転でもう一度同じクッションに押し戻すというものです。
難しそうに見えるかもしれませんが、慣れればそこそこの成功率があります。
今回の配置はこれを応用したものです。
では動画をご覧ください。
①の正面わずかに左側を狙って、強い押しを手球にかけます。
ポケット用の球はキャロム用より小さくて軽いので、クッションへ押し戻すアクションを出すためには、かなり厚く狙う必要があります。
スローモーションもご覧ください。
手球がクッションに戻った後に⑨に当たっているのが分かります。
正確なコントロールは難しいので、狙えるのは穴前の的球に限られます。
応用としてこんな配置を用意しました。
②が邪魔になって普通のショットでは①から③へ手球をもっていけません。
こんな時に①を押し抜いて①②を弾き飛ばしてから手球で③⑨コンビを狙うことができます。
今回は穴前の的球をポケットする例を紹介しましたが、この方法を応用して穴前の的球を入れながら他の的球の塊を散らしたり、手球のポジションをしたりすることができます。
使う機会はそうそうありませんが、穴前の的球を入れる機会は結構ありますので、その際にこの方法を頭の片隅に置いておけば困難な配置を解決できるかもしれません。
押し抜きダブルクッションをするには手球に強い回転を掛ける必要があります。
そんな時に強い味方になってくれるのが、トビが少なく強いパワーがあるハイテクシャフトやカーボンシャフトです。
キューショップジャパンでは様々な種類のシャフトを取り揃えておりますので、お好みのシャフトをお選びください。