MEUCCI ORIGINALS INC.

アメリカ3大メーカーの1つ、メウチです。

マクダモット、バイキングと共に1970年代からキュー製作を続けているマスプロダクション・メーカーの雄です。

ビリヤード歴の長い方なら一度は手にされたことがあるキューだと思います。

スタッフ野田も愛用していた時期がありました。

ハスラー2のブームが起こった際に大量の注文が日本から入って、品質の維持に苦労したことがあると製作者ロバート(ボブ)・メウチは語っていました。

当時は多くのキューメーカーが同じような問題に直面していたと思います。

このキューもそんな時代の1本です。

フォアアームです。

薄茶色のステインがかけられたメイプルのバットに白樹脂の4本ハギのデザインです。ハギには赤いベニヤが付けられています。

ハギとハギの間に黒檀のオーバルインレイが入り、その中に赤ベニヤでスターバーストと呼ばれるインレイが入っています。

バットスリーブもフォアアームと同色のメイプルで、スターバーストのインレイを中心とし、リングワークとマッチングしたインレイを施したデザインとなっています。それほど複雑に見えないこのインレイは、1か所につき何十個もの細かいピースで構成されていることがお分かりいただけると思います。

グリップはメウチ特有のリネンラップの上に塗装をかけたものになっています。

なぜメウチがこういったグリップを採用しているのかは不明ですが、リネンの上に塗装をかけるのは、リネン(糸)が塗料を吸い込んでしまうため、案外手のかかる作業なのです。

ジョイントです。

メウチは一貫して18山のフラットフェイスジョイントを採用し続けています。

そのためメウチキュー同士であればどのシャフトでも使用できるのですが、メウチはモデルによってシャフトのリングワークのデザインが異なるので、見た目を気にする人にはおすすめできません。

バットキャップのクローズアップです。

デビッド・ハワードのシグネイチャーモデルであることを示すネームが入っています。

1990年頃までは主にバットキャップにこういったモデル名などが入っていました。

その後は現在の「ビッグM」と呼ばれるロゴが使われるようになりました。

このモデル名が示すように、このキューはデビッド・ハワードモデルの1つです。

デビッド・ハワードは当時有名なプロプレーヤーの一人でした。

左から、マイク・マッセイ、デビッド・ハワード、バディ・ホール、デニス・ハッチ。いずれも当時の一流プレーヤーたちです。

デビッドハワードモデルにはDH-1~DH-4までの4種類があり、DH-4にはバーズアイメイプルのDH-4Bと黒檀のDH-4Eがありました。

このキューはDH-3で、スタッフ野田はDH-2を2年ほど使っていました。

同時代にメウチは、ジム・レンピやローリー・ジョン・ジョーンズなどのプロのシグネイチャーモデルを製作していました。

シャフトのストレート部分が長くてストロークしやすいメウチキューは、今でも根強い人気があります。

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