ウイスコンシン州のメーカー、バイキングのキューです。
アメリカの3大マスプロダクション・キューメーカーといえば、マクダモット、メウチ、そしてこのバイキングというイメージですね。ビリヤード歴の長い人ならこれら3社のキューを見たり使ったりした経験をお持ちでしょう。バイキングは1965年、マクダモット、メウチはどちらも1975年創業となっており、いずれ劣らぬ老舗メーカーです。
創業者ゴードン・ハートは自身が経営するビリヤード場に「The Viking」という店名を付けており、この店の地下室でキュー製作を開始したことからメーカー名もこの名になっています。
スタッフ野田もいずれのキューも購入して使ったことがあります。しかしあちこちで同じデザインのキューを見かけるため、「誰も持っていない自分だけのキューが欲しい!」と思うようになり、これが名職人による少量手作り生産キューを求める大きな動機となりました。
今回ご紹介するキューを一見して「何じゃこりゃ!?」と思われた方も多いと思いますが、これはスタッフ野田のコレクションのうちの1本で、20年ほど前にBCA(アメリカビリヤード協会)のショーを訪れた際にバイキングのブースでこれを発見し、「これは面白い!」というスタッフ野田のゲテモノコレクション欲が発動して手に入れたものです。
このキューの正体については、のちほど。

フォアアームです。
ベースはメイプルで、黒リングで11の区画に分けられ、それぞれが異なった色にステイン(染色)されています。

グリップ部分です。
リネン巻きなのですが、何と20種類以上の異なる色のリネンが巻かれています。

キュー尻です。
バットスリーブが10枚の異なる色のリングで構成されています。
バットキャップにはバイキングのロゴマークが入っています。ロゴの下にはUSAの文字がありますが、バイキングはタップ以外のすべてを自社工場で製作していることをウリにしています。

バイキングのカタログの表紙です。創業1965年という歴史があることと、アメリカ製であることがアピールされています。
これは2016年のカタログですが、かなり以前からバイキングのカタログや広告のほとんどに「Made in USA」が謳われています。

シャフト側のカラーのアップです。
6種類の色違いのリングが付いています。

ジョイントです。
所謂クイックリリースタイプのジョイントで、ネジ山自体は18山のものです。
バイキングは多種多様なジョイントを開発してきていることでも有名です。

さて、このキューが通常とは全く違った異様とも言える仕様であることがここまでご覧いただいてお分かりいただけたと思います。
キュー尻の写真を見ていただくと、重さ19オンス、先端直径13mm、限定品であることを示す「LTD」の表示があるラベルが貼ってあることが分かります。そしてこのラベルをよく見ると手書きで「Demo」と書かれていて、値段の表示は空白になっています。実はこのキューは「色見本」として作られ、非売品のために値段がラベルに表示されていないのです。バイキングはマスプロダクションのキューメーカーですが特注も受け付けており、その際にキュー各部の色を決める参考にするための現物見本を作ったというわけです。製作には相当な手間がかかったことでしょう。
上述の通りこのキューは非売品だったのですが、スタッフ野田は色々なコネを駆使してこのキューを手に入れました。
もちろん普通にプレー用として使用することも可能ですが、そんなことは一切せずにコレクションとして保存しています。


キューショップでは、アメリカを代表する老舗メーカーのキューも色々取り揃えています。

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自慢のマイキューをこちらのページに掲載ご希望の方は、キューショップジャパンLINEで直接写真を添付送信ください。キューショップLINEはこちら
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①全体 ②フォアアーム ③バットスリーブ ④ジョイント

※写真角度などは紹介されているキューをご参照ください。
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