羅立文プロ14-1解説その4

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こんにちは、スタッフ野田です。

羅立文(ローリーウェン)プロによる14-1解説動画その4です。

先日行われた全日本14-1選手権では惜しくも連覇を逃しましたが、それでも準優勝ですから誰もが認める14-1の実力者としての評価はゆるぎないものだと思います。

今回も例によって、1球ずつ次に何をしたいかを説明しながら撞いてもらっています。

それでは早速動画をご覧いただきましょう。

今回は最初のブレイクではあまり大きくラックが割れない配置で始めてもらいました。
いかにしてクラスター(的球の塊)を壊していくかにご注目ください。

 

 

ブレイク直後の配置です。
狙える的球は7・14番の2個のみです。
このように大きな塊が残った場合、死に球(コンビなどで簡単にポケットする的球)がないかをチェックすることが大事です。複数の的球で構成されるコンビ・キス・キャノンなどの複合ショットは予測が難しいのですが、値千金のショットが見つかることもままあるのです。
勿論、おとなしくセーフティにいく手もあるのですが、ハイランを目指しているときなどは危険なショットの1つや2つはこなさなければならないものです。
さて、この配置では7番をコーナーに入れて手球を右側にもってきて4番でクラスターをブレイクするという方法が考えられます。ただしその場合、保険となる的球はありません。
このようにあまりラックが壊れなかった場合は保険なしでブレイクせざるを得ないことが多いのです。

結局4番は逆フリになったためブレイクは諦め、1クッションで手球をテーブル中央にもっていき、クラスターの横にある3個の的球のどれかでブレイクを試みる作戦に切り替えました。
6番がコーナーに真っ直ぐになったため真後ろに引いて左フリになった11番でブレイクします。

 

ブレイクの結果はあまりクラスターが壊れず、苦しい配置になりました。
難しい14番を慎重に入れて次につなぎます。決して高望みをせず、入れに集中して必要最低限のポジションプレーをしていると思います。

苦労して14番を入れた甲斐あって、13番でブレイクできる配置となりました。手球が短クッションにくっつかず、13番に右フリが付くように強めに14番を入れたことが功を奏しました。
こんな難しいショットの時でもちゃんとポジションのことを考えて加減ができるのは、さすが一流のプロですね。

13番は決して強打せず、手球がフット側に落ちていくことを予測した力加減にして、次に12番を狙うという想定です。こういうことが読めるかどうかが14-1では大きくモノを言います。

 

12番から引けば8・10番の塊を壊せるのですが、羅プロはそれをしませんでした。
8・10番の両方が動いてしまったら良いブレイクボールがなくなってしまうというのがその理由です。
ブレイクボールを確保するために敢えて8番を遠いコーナーへ入れることを選択したわけです。

 

ブレイクボール10番に対してキーボールは15番が理想的で、そこに向かって取り切っていきます。

キー・キーボール2番から15番になるべく厚く出したいところです。
一見簡単そうですが、ここに落とし穴があります。
2番から直接左の長クッションへ手球をポジションしようとしがちですが、ゆっくり撞けばサイドへのスクラッチがあり、それを避けて強めに引けば15番が遠い球になってしまいます。遠くて左フリにでもなったら最悪です。
羅プロはそれを避けるために強い引きをかけて短クッションから手球を戻す方法を選びました。
かなり強烈にキューを出しているのが分かります。
ただ撞点を失敗してしまい、ちょっと15番に薄く出てしまいましたが、きわどい右ヒネリのスローショットで難を逃れました。

撞点や力加減が難しいこのようなショットをうまくこなすのもプロの技ですね。

 

14-1がうまくなりたい人は必見です。
羅立文プロお勧めの最新チョークもあります。

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