こんにちは、スタッフ野田です。

キューショップジャパンの「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!

このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要で
どんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、
最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。

今回は、ストロークについてです。
ストロークとは、球を撞くためにキューを前後に動かすことです。
今まで説明してきたフォームもグリップもブリッジもすべて正しいストロークをするための手段なのです。

では、正しいストロークとは何か?
それは、「的球が入る」ストローク、つまり「狙った方向に正確にキュー先が向かう」ストロークと言えます。
もちろん狙いが間違っていたら的球は入りませんが、それはまた別の話です。 

ストロークの手順は以下の通りです。

1. 狙いを決めて構える。
  フォーム、グリップ、ブリッジを決めます。
2. 空(から)ストローク(素振り)
  準備運動のようなものです。
  キューを前後させて、狙いを確認します。
  実はこれは絶対にしなくてはならないものではないのですが、最終ストロークに入る前に感触を確かめるために、ほとんどの人は空ストロークを行なっています。
3. テイクバック
  撞き出しをするために、後ろにキューを引く動きの事です。
  初心者はこのテイクバックを猛スピードで行なってしまうことがありますが、後ろに早く引くことは何の意味もありません。ゆっくり、そしてまっすぐ後ろに引くことが大切です。
4. 撞き出し
  テイクバックからキューを前進させる動きです。
5. インパクト
  キュー先のタップが手球に接触する瞬間です。
  正確な撞き出しにより、手球表面の狙った場所にタップが接触し、なおかつ狙った方向に正確にキューが向いているかどうかがショット成功のカギを握っています。
6. フォロースルー
  手球を撞いた後、キューが更に前方に出ていく動きのことをフォロースルーといいます。
  物理的には手球の動きとは直接関係ないのですが、フォロースルーをイメージすることで狙いを正確にしたり、効果的な回転を手球に与えることができたりします。

羅プロのストロークは非常に基本的な安定したもので、まずはこれを手本にしていただくのが良いと思います。
羅プロのスローモーション動画をご覧ください。

実はストロークには注意点がたくさんあるのですが、ここではただ1つ、以下の事に注意してください。
*** 肘から先、つまり前腕だけを動かす ***
要するに肘を支点にして、前腕を振り子のように動かすということです。
支点となる肘や肩、上腕、そして身体全体も一切動いてはいけません。
ただし、インパクト後にフォロースルーで前腕が前に出ていく際に引っ張られて
肘・上腕が前(下)に動きますが、これは問題ありません。(肘が落ちると言います)
インパクトまでは絶対に前腕以外動かないように気を付けてください。
では、これらを念頭に置いて、羅立文プロのストロークを見ていきましょう。

まずは構えです。
以前にこのブログで解説したフォームのことを思い出して、手球に向かって構えます。
この時に、この写真のように前腕が垂直近くになった時にキュー先のタップが手球に接触するような位置に構えます。
羅プロの場合は、前腕が垂直より少し前に出たところでインパクトしますが、これには個人差がありますので、あまり厳密にする必要はありません。ただしこれがあまりに前後にずれると効率的に手球に力を伝えることができず、あとあと苦労することになる可能性があるので、構える際に毎回チェックするようにしてください。
慣れてくると距離感が掴めて自然にできるようになります。

構える位置が決まったら、空ストロークをします。
写真は羅プロが空ストローク時にどれくらいテイクバックを取っているかを示しています。
前述の通り、空ストロークは手球を撞く前の準備運動のようなもので、空ストロークを何回するか、テイクバックの長さをどれくらい取るかなどは個人によって様々です。
自分で最も快適だと思うやり方を探してください。

最終的に手球を撞こうとする直前のテイクバックです。
羅プロが最も後ろに引いた瞬間です。
空ストロークの時より後ろに引いていることが分かります。これは多くの人に見られる傾向です。
どれくらいまで後ろに引くかはプレーヤーの好みですが、行なおうとするショットの強さなどにも関係してきます。
この写真では、最も多用する普通の力加減のショットを行なっています。
強く撞こうとするほどテイクバックが大きくなる傾向がありますが、あまり大きく取るとキューを真っ直ぐ前に撞き出す事が難しくなります。テイクバックは必要最小限にするように心がけましょう。

キューを撞き出して、手球を撞く直前と直後の写真です。
この2つの写真を比べてもらうと、インパクト後に肘が下がっていることが分かります。
前述の通り、前腕が前方に動くことにより上腕が前腕に引っ張られて下がります。人によっては肩も下がる場合があります。

フォロースルー
撞き終わった直後の写真です。
動作の最初から最後まで、右腕以外は一切動きません。
フォロースルーを長くすれば手球に強い回転が与えられるという話を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、インパクトの後にフォロースルーだけ長くしても意味はありません。
問題となるのは、キュースピードが最高になる直前にインパクトすることです。
前述の通り、前腕が垂直になった時(つまりインパクト時)以降は上腕を引っ張ることになるためキュースピードは落ちていきます。そのため、まだキューが加速中で最高速に近くなったところでインパクトとなることが手球に効率的にスピードやスピンを与えることに繋がります。
手球を効率的に動かせることを「キュー切れが良い」などと表現しますが、その大きな要因の1つがここにあります。
また、ショットの際に手球の行方が気になって頭を上げてしまうヘッドアップと呼ばれる失敗があります。
ヘッドアップしたら必ずショットが失敗するというわけではありませんが、腕以外のいかなる部分が動いてもショットに良い影響を与えることはありませんので気を付けましょう。

ストロークというのはこれまで説明してきたフォームやグリップなどを総合的に駆使して行なわれる集大成のようなもので、狙いとストロークが正しければ的球は必ずポケットするはずです。
上達を目指す全てのビリヤードプレーヤーは、より良いストロークができるように試行錯誤しながら自分にとってベストなものを求め続けているのです。
プロクラスのプレーヤーの中には基本から外れた非常に個性的なストロークをする人がいますが、それは彼らが自分なりの方法で築き上げたものなのです。
上級者のストロークを見て参考にすることは勿論良いことなのですが、それが自分にとってベストなものとは限りません。盲信することはせず、いろいろ試しながら自分なりに取捨選択していくことが必要です。

ストロークは「もうこれでよい」という終着点の無い永遠のテーマです。
それゆえにストロークをチェックするアイテムや解説本も色々ありますので、活用してください。

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